「スタートダッシュが大切!」
「3年生になってからでは遅すぎる!!」
「夏が過ぎると難しくてついていけなくなります!!!」
——いずれも、春からの入塾へいざなう学習塾の広告によくある文言ですね。
昔から変わらない。
不安を煽ることで、少しでも入塾のキッカケを作りたいわけですね。
こういう場合、こうした文句を客観的に考察したい時は、他の事例で考えてみます。
たとえば、……歯医者さん。
「痛くなってからでは遅いのです。定期的に検診に来てください」
そのとおり。
でも、そうはいってもやはり痛くなって初めて歯医者さんに行く。
私はそれでもいいと思います。なぜなら、治す気があるから。
勉強も同じ。
覚悟をした生徒さんは、ヤル気もありますよね。
生まれて初めて、人生の大切な決定をする受験生。
「志望校に行きたい!」——と、覚悟を決める時期はみんな同じわけではありません。
ましてや、「早く志望校を決めなさい」「もうみんなスタートしているよ」などと急かす必要もありません。
もちろん、受験に備えて今から苦手や弱点の克服をしたり、基礎力を固めたらとても有利にはなるでしょう。
けれど一番大切なことは、「自分で何とかしたい!」と能動的に塾に行くこと。
それさえあれば、こちらも引っ張れる。
あとはこちらで何とかします。
そういう塾であってもいいと、私は思うのです。




