校長コラム

Column

“推し” さえいれば、生きる理由となる!?

オススメ読書本.5 校長コラム

自分がいる集団が、居心地の悪い場所だと感じたことはありますか?

その集団が、自分の能力やスペックより優秀で自分は劣っている、という疎外感。
なのにそれが露呈しないよう必死に楽しいというフリをする。

『イン・ザ・メガチャーチ』では、そんな生きづらい今の世の中で信じるものが欲しい、と “推し活” に生きる理由を見出す若者たちを描いています。

今回のオススメ本は、『イン・ザ・メガチャーチ』朝井リョウ著(2025年・日本経済新聞出版)
2026年に本屋大賞になった、記憶に新しい小説ですね。

“一流の国際人” にはなれなかった大学生・澄香。
仕事に夢中になった挙句、離婚し、窓際で行き場を失っていた澄香の父。

生きづらさ、()()なさを抱えた彼らが行きついた先は、自分がすべてを捧げられる “推し” 。
もはや日本経済をも動かす “推し” を、どう作り上げるのか。

自分は何者かわからない。
一人前の人になれない。

何一つできないくせに心の健康が一番大事だとか、生きているだけで偉いだとか、自分を甘やかすおまじないばかりが溢れる世の中で、逆に甘えたくないという自己嫌悪に(おちい)るジレンマ。

「あっ! その気持ちわかるかも……」

という方は、ぜひ本の中のキャラクターに感情を寄せてみませんか。

スッキリしますよ!

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